TDnet、ちゃんと見てる?

金融資産運用

株式投資を行っている人は多いと思いますが、運用スタイルは人それぞれです。buy and holdで長期運用をする人もいますし、短期間での爆益を狙う人もいます。短期間での爆益を狙うには有益な情報を如何に早く入手するかが重要となりますが、意外にTDnetを知らない人も多かったですので、今回はTDnetについて説明します。

TDnetとは適時開示情報閲覧サービスのことをいい、東京証券取引所が運営しています。上場会社は投資家の投資判断に重要な影響を与える事実を公平かつ迅速に開示する必要があります。そのために作られたのがTDnetです。TDnetに記載されることによって、公衆の縦覧に供されるとみなされます。
※公衆の縦覧に供される 広く一般の人が自由にみられることになるという意味です。

公衆の縦覧に供されるということは、誰もが知っているということです。
例えば会社関係者が重要事実を知って、その重要事実が公表される前に、その会社の有価証券の取引をすることはインサイダー取引となり、厳しく規制されます。しかし以下の場合は重要事実が公表されたとされ、インサイダー規制に該当しません。

2つ以上の報道機関に公開されかつ12時間以上経過した時
重要事実を金融商品取引所に通知し、その重要事実が金融商品取引所において公衆の縦覧に供された時 
 ⇒ TDnetに掲載された時のことです

このように株価に影響のありそうな会社情報を適時開示することをタイムリーディスクロジャーといい、取引所規則によって定められています。
※ディスクロジャー 情報開示のこと

ニュースを見たりして、会社情報を入手するよりTDnetを確認した方が早く、確実に情報が得られます。チャートを分析するのも結構ですが、個別株投資で短期間での利益獲得を目標としている人はTDnetは毎日確認すべきでしょう。
こちらになります ⇒ TDnet(適時開示情報閲覧サービス)

TDnetに似たものとしてEDINETも覚えておきましょう。
EDINETとは「金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム」といい、金融商品取引法に基づき、有価証券報告書等の提出から公衆の縦覧までの手続きが電子化されたシステムです。
公衆の縦覧に供されるものは有価証券報告書、有価証券届出書、半期報告書、四半期報告書、臨時報告書、内部統制報告書などがあります。
EDINETは金融庁が運営しています。
こちらになります ⇒ EDINET(金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム)

TDnetとEDINETで提出される書類の違いについて見てみましょう。
TDnetは決算短信をEDINETは有価証券報告書を開示しています。
決算短信とは決算内容の要点をまとめた報告書です。有価証券報告書は決算後3ヶ月以内に提出しなくてはなりませんが、決算短信は決算後45日以内に提出されないといけません。有価証券報告書は確実な情報になりますが、決算短信はある程度の予想値が入るため正確性には欠けます。決算短信は確定していなくてもいいから早く開示といった印象でしょうか。

決算短信、有価証券報告書ともに企業分析に重要な書類ですが、TDnetでは決算短信以外にも投資判断に重要な影響を与える事実をより迅速に入手できるため、投資を行っている人はTDnetの方が向いているといえます。
TDnetに掲載されている情報は会社の買収、役員の変更、トラブルの発生など多くの情報が簡潔に開示されていますので、見たことのない人は是非確認して頂き、出来れば見るのを習慣にして欲しいと思います。

にほんブログ村 その他生活ブログ マネー(お金)へ
にほんブログ村

記事が良かったと思ったらランキングの応援をお願いします。

自由になりたい薬剤師の学習ノート

メインブログもよろしくお願いします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました